
仮想通貨の世界には、価格が激しく変動する「ビットコイン」や「イーサリアム」がある一方で、価値の変動が少なく安定して使える通貨――それが USDC(USD Coin) です。USDCは「ステーブルコイン」と呼ばれるジャンルで、常に1ドル相当の価値を保つよう設計された仮想通貨。初心者にとっても理解しやすく、取引や資産保全の際に欠かせない存在になっています
USDCの基礎:価値が1ドルに固定された通貨
USDCは1 USDC ≒ 1 USドルになるよう設計されたステーブルコインです。発行元のCircle(サークル)は、USDCと同等の現金やドル建て資産(短期国債など)を確実に保有しており、預託された資産がUSDCを裏付けています
さらに、透明性を確保するため、Circleは第三者による月次の証明を公開しています
このように、USDCは「ブロックチェーン上で動く、ドルと同価値の通貨」として広く信頼されており、価格変動を嫌うユーザーや事業にも重宝されています
ステーブルコインについては下記記事でも紹介しています。
USDCが選ばれる主な理由
暴落時の“退避先”として
仮想通貨市場が乱高下した際に、USDCに一時両替して資産を守る、いわゆる“避難通貨”として広く利用されています
送金・決済の“便利な橋渡し”
USDCなら24時間、国境を超えて素早く・安価に送金可能。銀行よりも少ない時間とコストで手続きができ、送金や商取引に便利です
DeFiやゲームにも活用
価格変動が少ないため、借入・貸出・支払い基準などに使われやすく、DeFi(分散型金融)でも広く用いられています
グローバルに利用可能なデジタルドル
USDCは180か国以上で利用可能なため、銀行口座を持たない人も送金や決済に活用できます
USDCの歴史と現在の市場地位
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2018年9月:誕生
CircleとCoinbaseによるCenterコンソーシアムで開発・発行開始 -
2021〜2023年:規模拡大
2023年、VisaによるUSDC利用拡大の支援も登場し、利用ネットワークが拡大
2023年SVB破綻によるペグ逸脱事件もありましたが、すぐに安定を取り戻し、業界の信頼も維持しました -
2025年:市場規模はトップクラスに
2025年5月時点で流通額は600億ドル超、市場シェアはUSDTに迫る勢いです -
CircleのIPO成功
Circleは2025年6月にニューヨーク証券取引所に上場。初日の株価は168%上昇し、USDCの重要性が裏付けられました
USDCとUSDTの違い
発行主体
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USDC:Circle社とCoinbaseが共同で運営する「Centre」コンソーシアムによって発行。
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USDT:Tether社が発行。運営母体はBitfinexと関連。
規模と流動性
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USDT:
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発行量・取引量で世界最大のステーブルコイン。
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特にアジア市場や仮想通貨取引所で広く利用される。
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USDC:
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発行量はUSDTに次ぐ規模。
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米国や規制遵守を重視する取引所・金融機関での利用が多い。
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準備資産の内容
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USDC:現金および短期米国債でほぼ100%裏付けられている。
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USDT:現金や米国債に加え、コマーシャルペーパー、融資など多様な資産で裏付け。
→ リスクがやや高いとされることも。
まとめ
USDCは「1ドルに価値が固定された、安全で透明な仮想通貨」として、仮想通貨初心者にも理解しやすい存在です。主に以下の場面で活用されます:
ただし、発行体の信用・預託先の安心性・規制変化への注意も必要です。