Stellarって何？XLMとは？
Stellar（ステラ）とは、2014年にJed McCaleb氏（Rippleの共同創設者）とJoyce Kim氏が立ち上げた、金融包摂と国境を越えた送金を目指すオープンなブロックチェーンネットワークです。
XLM（Lumens）は、Stellar ネットワークのネイティブ通貨であり、以下のような役割を担っています
-
送金処理や取引の手数料支払い
-
ネットワークへのスパム抑止（最小残高の維持と微小な取引手数料）
-
異なる通貨や資産間のスムーズな中継通貨としてのブリッジ役割
Stellarの技術
高速・安価な処理
Stellarのトランザクション承認は約5秒で完了し、手数料は0.00001 XLMほどで非常にリーズナブルです。
独自のコンセンサス方式：Stellar Consensus Protocol（SCP）
SCPは、信頼できるノード（検証者）がクォーラムセットを構築し合意を形成する仕組みです。マイニングもPoSも使わず、エネルギー効率が高く、分散性も確保できる点が特徴です。
Anchors（アンカー）：現実世界とつなぐ橋渡し
Stellarの世界と実社会をつなぐ「アンカー」と呼ばれる仕組みがあり、法定通貨を預け入れると同額のStellar上の通貨が発行され、逆に法定通貨への引き出しも可能です。これにより、銀行口座がない人でもXLMを通じて送金・受取が可能になります。
Stellarの歴史とトークン供給
-
創設：2014年、Jed McCalebとJoyce Kimにより設立。Stripeから資金提供を受け開始。
-
初期供給：1000億XLM発行。2019年に1%の年率インフレ制を廃止し、総供給を約500億XLMに削減。現在の流通量は約280億XLM、残りはSDFによる開発・普及目的で保有。
StellarとRipple（XRP）との違い
どちらもJed McCaleb氏が関与し、金融機関を中心とする決済ソリューションですが、次の点で異なります
-
Stellar（XLM）：金融包摂や個人間の速く安い送金に重きを置いたオープンな設計
-
Ripple（XRP）：銀行や大規模送金市場への導入を重視した商業志向の設計
メリットと課題
メリット
-
速く・安価な送金が可能
-
決済・発行・交換が一体となった便利なインフラ
-
エコシステム拡大による拡張性（DeFiやStablecoinへの応用も進む）
課題
まとめ
Stellar（XLM）は、「世界中の誰もが安く・速く・簡単に送金できる未来」を目指すために作られたブロックチェーンです。その特徴は、莫大なマイニングや高額手数料に頼らず、誰もが使えるオープンで高速な金融ネットワークを提供する点にあります。
