
リップル(RIPPLE / XRP)は、「銀行や国境を越えた決済を、もっと速く・安く・スムーズにしたい」そんな思いから生まれた仮想通貨です。ビットコインとの違いは大きく、XRPは主に金融機関向けの決済インフラに使われており、より実用的な役割を担っています。初心者にも理解しやすいよう、基礎から丁寧にご紹介します。
XRPとRipple(会社)の違い
多くの人が混同してしまうポイントですが、「XRP」と「Ripple(リップル/企業名)」は別物です。
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XRP:XRP Ledger(XRPL)というオープンなネットワーク上で使われる仮想通貨です。2012年に総発行量1000億枚が一度に作られ、追加の発行はありません。
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Ripple(リップル社):XRPやXRPLを使った国際送金や金融インフラ整備を手がける企業。XRPの発行元ではありますが、XRPそのものではありません。
どうやって動くの?独自の承認方式とは?
XRP Ledger(XRPL)の仕組み
XRPLは「ビットコインのようなマイニングではなく、独自の合意方式(コンセンサス)」によって設計された高速ネットワークです。
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独自ノードリスト(UNL)という信頼できるサーバーにより承認完了
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1回あたりトランザクションは数秒で完了
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消費電力が極端に少なく、実用性が高い設計
XRPの特徴と構造
法規制や市場の注目動向
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2025年に一部米国機関が「デジタル資産戦略備蓄」にXRPを含める案が公開され、市場の注目度アップ。
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過去にはSECとの訴訟問題がありましたが、一部で「XRP自体は証券ではない」と判断されたこともあり、法規制の方向性も徐々に明らかに。
メリット&注意点
メリット
注意点
まとめ
XRP(リップル)は単なる投資対象ではありません。「銀行の送金インフラを、もっとスピーディに・安く・持続的にするための仕組み」であり、国際送金の未来に欠かせない技術です。
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ビットコインなどとは異なる承認方式で、多くの通貨間をつなぐ“橋渡し通貨”
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高速・低コスト・環境に優しい設計
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実際の金融機関との連携あり。スタートアップや政府規制の動向にも左右される面も